プロセカ VvBSメインストについての感想 ①
・ネタバレ前提です。未読の方はご注意ください。
・読みやすいような配慮は一切しておりません。オタクが感じたままに書いています。
・作中のセリフなどは不正確な部分が多々あると思われます。
・カードストーリーのネタバレも含まれています。ご注意ください。
プロジェクトセカイに登場するユニット『ViVid BAD SQUAD』(通称ビビバス)
「プロジェクトセカイ」Vivid BAD SQUAD ユニットPV
メインストーリー20話を読み終えました。
公式が明言する通り、読後感の良い少年マンガ。爽やかな青春群像!
しかしよくある、友情!努力!勝利!!というだけではない、彼らの現代の高校生らしさが詰まっているところが尖っていて好きです。
ビビバスはストーリーがいたってシンプルなんですよね。
「憧れを超えて1番になりたい」
わかりやすくてサイコ〜〜〜!
猿でもわかる〜〜〜!!!!!
ウッキャ〜〜〜〜!!!!!!
対立構図もいたってシンプル。
2 × 2 = 最強
4人それぞれ夢はあれど、向いている方向は同じで
「あの夜を超えたい」
がこのユニットのキャッチコピーなところ、かっこよくてしびれるぜ。
夜を超えて朝を迎える=夢が叶う
最高の方程式じゃん?
箱イベの星4絵が朝焼けみたいな色使いのイラストを見て、え!?夢かなった!?と早とちりしてしまった概念オタク。
そんなビビバス箱イベ【いつか背中合わせのリリックを】の内容も踏まえたいのでまずはビビバスの始まりである、Vividsこと、こはねと杏の感想から。
・白石杏について
100%主観ですが、彼女を一言で言い表すなら「一等星」
空が暗くなればなるほど輝きを増し続ける恒星。
ストーリー内で、音楽が消されるというアクシデントのなかでも怯まずに歌い続ける度胸だったり、彼女は自分が一番光り輝く場所も、その方法も本能的にわかっている。
そこが死ぬほどカッコよくて、眩しい・・・。
こはねが杏に惹かれているのも、おそらくそういう部分かなと。
転んだ時の起き上がり方も知っていて、前を向く方法も知っていて。それは杏が自分がやりたいことをわかっているからこそ、なのですが。
杏にとってはおそらく当たり前のことすぎて「そんなことで?」って思っているだろうけど、周りからみたらそういう人って眩しいし、羨ましいし、憧れてしまうんだよなぁ。
そんな呼吸と同じくらい当たり前のことを素直に「すごい」「憧れる」と言ってくれるこはねの存在に、実際杏は救われているようにも思えました。
まぁ杏自身はそういう救いを求めているわけではないと思うけど、自分のことを肯定してくれる人がいるのはある種大きな「救い」なので・・・。
しかも、一緒の夢を見て一緒に歩んでくれる、なんて!
そりゃあ杏にとってこはねは「運命の相棒」でしかない!!!
この、こはねと杏の関係性はめちゃくちゃ、すきです。泣
杏が求めてやまなかった相棒の形に一番近いのって実は瑞希なんじゃないか、と思っていた時期があった。
しかし杏が相棒に求めるものの一つに「安心」があるような気がしたので、やっぱりこはねこそがベスト相棒なんだなと感じました。
・イベント『いつか背中合わせのリリックを』の内容感想
杏は瑞希のことを「気の合う友人」とは思ってるみたいだけど、実際の趣味嗜好は真逆っぽいし(むしろここはそれが良い二人なんですが)杏が背中を預けて歌いたいと思えるのはやっぱりこはねなんですよね。
まだViVisの二人は未完成で安定はしない。
冒頭に、ビビバスは2×2=最強と書きましたが、ViVidsはユニストを経た後でも正直まだ完全な「2」になりきれていない。イベントはそんなViVidsが完全な「2」になる話かなと期待していました。
が、イベストを経ても、杏とこはねはまだ完全にお互いに歩み寄れていなくて、すれ違っている部分が満載で・・・。まだ完全な「2」にはなっていないな、というのが個人的な感想です。
杏がこはねを「守りたい」と思うのは別にいいと思うんですよね。実際こはねは守ってあげたくなるタイプの女の子だし。
ただ「守ってあげなきゃ」という義務感の押し付けはあくまでも対等でいるべき相棒に抱く気持ちとしてふさわしくない、ということを東雲彰人は言いたかったのではないだろうか、と思ったのですが、最終的に杏が出した結論としては支えあうことの理解を深めるというよりも「こはねのことを信じよう!」だったことに、あ、あれぇ〜???とはなりました。
BAD DOGSは一度しっかり殴り合ってからお互いの絆を深め、完全な「2」になったのに対し、ViVidsはどこか軽佻浮薄といいますか、BAD DOGSの繋がりに比べて線が細い印象を受けました。
まぁ、BAD DOGS は少々根深く繋がりすぎな部分があるなとも思うんですけど。
杏とこはねが本当の相棒になる日はまだ遠いかなと。つまりビビバスが完全な「4」になるのもまだまだ遠いということで・・・。
BAD DOGSと比べたときには少し心配になる部分もあります。(逆も然り)そういった未熟な部分もあるけれど、杏はこはねがいることで安心して自由に歌えているという事実は揺るぎないものだなと感じたので、良いストーリーではあったなと思っています。
こんな二人が『Just Be Friends』歌ってるの、エモがすぎない!?
やっぱり杏こは、エモい・・・(拝)
(ちょっと寄り道)
・プロセカにおける父親・家族という存在の話
杏の夢が「父親を超えたい」というよりも「あの日聴いた最高の音楽を超えたい」なところが個人的に最高オブ最高で狂喜乱舞しているオタクです。
父親を目の上のたんこぶとして見ているわけでも、父親よりすごい人物になりたいわけでもなく、あくまで最高の歌と音楽を届けたいという夢。
め、めっちゃピュアやん・・・?
杏はお父さんのことを尊敬していて憧れていて大好きなんですよね。
だから、周りから「兼さんの娘」って呼ばれ方をされても特に気にする様子もない。
父子関係が良好の中の良好すぎて、白石家はほっこりする・・・。
こはねの父親も、娘と趣味を共有できている(※カードストーリー内情報)時点で娘を愛し、愛されて育ってきている感が十分伝わってくる。
ViVidの父子関係が良好であればあるほど、BAD DOGS、青柳家・東雲家問題が効いてくる。
この対比がシンプルに上手くて震えました・・・。
(いまのところ)父親の立ち絵が用意されてるのは杏と奏だけで。
それはこの二人の父親の認識像は読者の中で共通させておきたいっていう意図だと思ってるので、決して家族関係が良好とは言えなさそうな青柳家、東雲家、ニーゴの朝比奈家の立ち絵がないのは意図を持った「あえて」なんだろうなと。
(メタ的に考えるとわざわざ毒親の立ち絵を用意してヘイトだけを集めさせるのもしょうもない話だもんな)
・小豆沢こはねについて
第一印象:可愛い、天使か?
ユニスト読了後の印象:天使じゃん
彼女は天使!!!
間違いなく天使!!!!!
杏という圧倒的一番星の引力に引き寄せられた女の子ですが、正しく原石で、すでに完成に近付いている杏との対比がもう、エモいのなんのって・・・。
こはねは一般家庭育ちで、杏のように親が音楽に精通しているだとか、冬弥のような音楽英才教育をうけた過去もなく、本当に杏と歌うことに夢を見た普通の女の子。
この、杏と歌うことに意味・夢を見出しているのが、めちゃくちゃ可愛い。
彼女はこれまでの人生のなかで、自分の意思で何かを決める、ということをあまりしてこなかったんだろうなと。
親がやってるから、友達がやってるから、杏がやってるから。
こはねはそういう大衆意識に流されて生きてきた現代高校生らしさがある。
こういう話だと主人公のこはねは杏にライバル意識を燃やしてばちばちするって展開がオーソドックスだと思うんですけど、ビビバスは最高の音楽の話であると同時に、最高のバディの話だと思っているので、杏にライバル意識を持つのではなく、杏と一緒に夢を叶えたいという気持ちを優先して描いているのがすごく可愛いし、萌えた。
やっぱりこの子もピュア1000%。こはねを抱きしめたくなりました。
(実際こはねを抱きしめたら杏に怒られそうなので出来ないけど)
杏が持つ戦闘力と、BAD DOGSの二人が持つ戦闘力が如何せん高すぎる。
ストーリー内で「まだ本当に高校生か?」みたいなモブの声があったように、本当にこいつら高校生なのか?ってくらい意志も才能も強い。だからこそぶつかりあってしまうし、収拾がつかなくなる。
全員が強いと、バトルロワイヤルしか生まれない(例)ジョジョの奇妙な冒険)
そんな3人の緩和剤になっているのがこはねだなと。
こはねを安易に弱いと言いたいわけではなく(事実こはねは押しには弱いけど)、他3人に比べたら意志が弱く感じますが、こはねがいなかったらこのグループは間違いなく崩壊一直線だった。それ以前に『ViVid BAD SQUAD』というユニットが生まれなかった。
あの日、こはねがストリートで杏と歌っていなかったら冬弥が抱えていたくすぶりに火が点くことはなかっただろうし、彰人と冬弥の喧嘩後、こはねが冬弥を見つけていなかったらBAD DOGSはあれ以上歩み寄ることはできなかった。
1人の世界で歌っていた杏を前に進ませ、
2人きりだったBAD DOGSの世界を広げたのは、こはねなんですよね。
イベストでも「自分が足を引っ張っている」と思いがちなこはねですが、それは逆に伸びしろが他の3人よりも多いということで。いっぱい悩んで苦しんで、どこまでも杏と一緒に支え合って進んで欲しい。
こはねを純粋に応援したくなるコンテンツ。近所のババアになってお小遣いあげたい。
イベスト内で、こはねがクラスメイトのみのりちゃんにアドバイスをもらってたところもよかったです。杏に瑞希がいるように、ViVidの二人はお互い以外の交友関係がきちんとあるところが安心します。お互いの生活・交友関係があるのに、お互いがお互いを運命の相棒だと思ってる。エモい・・・(n回目)
こはねの、髪の毛を自分で断髪したエピがめちゃくちゃ好きです。
めちゃ弱気な子かと思いきや、意外と度胸あるじゃん!?とこはねの見方が変わったエピでもあるので、すごく好き。大人になって振り返れば若気の至り。いまのこはねにとっては大きな一歩なんですよね。
あ〜、そういう懸命でひたむきな少女大好きなんじゃ〜〜〜^^
・新曲『Forward』と"今"のビビバスとのシンクロ率について
イベント報酬でGETできたMEIKOさんのストーリー内でも、彼女がビビバスはきっと4人は夢を叶えるって言ってくれていたことに軽率に嬉しくなりました。
バーチャルだとしても、意思をもった大人に見守られているってなんて心強い。
そうしてイベントの余韻に浸っていたら彗星のごとく降ってきた待望のオリジナル新曲の『Forward』
ビビバスのオリジナル曲としては『Ready Stady』に引き続き2曲目。意外にも電子系のテクノポップで、かなり爽やかな楽曲。
歌詞が!!!イベントのストーリーとのシンクロが!!!!やばすぎ!!!!!
「大切なことは今 手をとって進むこと」
この歌詞〜〜〜〜〜〜〜!!!!!
夢という未来に向かって邁進しているビビバスが"今"をきちんと見つめ直してるところに涙腺がブワっと緩みました。
「「僕らだけ」を歌うよ」
という歌詞で、ビビバスの一人称って「僕」なんだという謎の感動。
少しずつですが「4」になろうとしてる感。
曲長の爽やかさも加味されて、4人が迎えたい「朝」が意識できる・・・。この先何がってもこの曲を聞けば大丈夫だと思える強い一曲。
『Ready Stady』でスタートラインに立ち、
『Forward』で夢に向かって進み出した。
プロセカの新曲はユニットの置かれている"今"に合わせて作られる、ということなのでしょうか。各ユニットとユーザーを常に現在進行形で対等に立たせてくれる形はファンとして常にわくわくできるのが楽しいし、最初から追っているユーザーはもちろん、あとから入ってくるであろうユーザーにも時系列のわかりやすさがあって親切設計だなと感じます。
なんだ? いいゲームじゃん・・・?(イマサラタウン)
みんな、プロジェクトセカイをやろう。
ViVidは『運命』
BAD DOGSは『執着』
あくまでも私の主観です。
そんな執着に飲み込まれているBAD DOGSの感想については次回更新します。