今日のおにぎりの具

オタクの雑記 作品の感想や考察をだらだらと

私は天城燐音を絶対に許さない

・「あんさんぶるスターズ!!」のメインストーリーネタバレです。未読の方はご注意ください。

・読みやすいような配慮は一切しておりません。オタクが感じたままに書いています。

・作中のセリフなどは不正確な部分が多々あると思われます。



2020年が終わりまして。

2020年を振り返ってみると、根っこがアイドルオタクの私なので「今年もなんだかんだいっぱいアイドルちゃんを推せたな(ニコニコ)」が最初にくるですが、数多の推しの中でも今年の私の推しは確実に天城燐音だなと。そう思える1年だった。

約10年ほど追いかけ、2020年12月31日をもって活動休止となった嵐を凌駕するほど、私のアイドル観念に衝撃を与えてくれた存在が天城燐音だった。

アイドルは毒だ。

アイドルファンも毒だ。

あえて言おう。

私は天城燐音を絶対に許さない。

 

天城燐音というアイドルについて

天城燐音というのはソーシャルゲームあんさんぶるスターズ!!』内に登場する男性アイドルです。


『あんさんぶるスターズ!!』 Crazy:B ビジュアルムービー

 Crazy:Bとかいう、ベロ出したり軽率にウィンクしたり裏ピ決めたりピアス空いてたりする悪ガキ陽キャお兄さん大集合みたいなアイドルユニットでリーダーを務めているのが、天城燐音です。

あんスタキャラの中で最年長・成人済みということもあり、他のキャラにはできないようなアダルトなショットや、豪快なアドリブを効かせてくるパフォーマンスを特徴としたアイドル。

すぐ腹チラするし、脇チラするし、鎖骨も見せてくる。

あんスタの下煽り構図の絵ってどうしてあんなに素晴らしいんでしょうか。ものすごい煩悩を刺激してくる構図は、確実に変態の所業だと思います。

あんスタは最高のJPEGを提供してくれるゲームだったのに、Musicに生まれ変わってから最高のMVまで提供してくれるようになって、今年5月に4年ぶり再び、あんさんぶるスターズの世界へハマってしまう結果となりました。

 

忘れもせん。

2020/5/18

 

この前日に、あんスタを5年間追い続けている友人から朝まで公式youtubeチャンネルがあげているMVを見せられ、翌日MusicのアプリをDL。

この軽率な判断がいけなかった。

5/18は、天城燐音の誕生日だった。

運命だった。推すべくして推している。そう感じているが、こんなことがあっていいのだろうか。

あんスタは誕生日当日限定のミニイベントとして、キャラとの固有会話回収などがあるが、この日、4年のブランク・始めたてプロデューサーである私に回収しきれるはずもなく、記念すべき推しの誕生日イベントはほぼ何もやっていない。そのことだけは今も悔やんでいるが、そのことは別に天城燐音を許さない話とはあまり関係がないので割愛する。

 

あんスタの音ゲーは楽しい。

感度がいいのでストレスが少ないし、難易度も音ゲー玄人が十分楽しめるような難しいものから簡単なものまで。しかもイベントを楽しむ際も難易度関係なく、平等にポイントが稼げるため、より音ゲーの数をこなすだけというシンプルな競技法まぁ、それが一番辛いんですが。初心者でも遊びやすいという点においては取っ掛かりやすい部分ではあると思う。

何より曲がイイ。全部イイ。ユニットの数だけ曲調の幅も広く、誰でも好きだと思える音楽が一つは見つかるだろう。各ユニットのコンセプトをおさえながら、曲によってセンターを変えたり、現実のアイドルと遜色ないプロデュースをきちんと行ってくれる。

そう。

あんスタのアイドルは現実のアイドルとリンクする部分がある。

 

アイドルユニット同士における対立構図

2次元、2.5次元、3次元と。媒体は漫画から小説から映像から舞台から、弱小地下アイドルから、メイドカフェ限定のコンセプトアイドルまで。

短い人生ですが、様々なアイドルと「推し」に出会ってきました。

あんさんぶるスターズ!は男性アイドルコンテンツですが、女性アイドルも好きです。なかでもハロープロジェクト!のモーニング娘。は、私のドルオタ人生の幕開けを飾ってくれた特別なアイドルです。

 


モーニング娘。'20『純情エビデンス』(Morning Musume。'20 [Evidence of Innocence])(Promotion Edit)

 

「アイドル戦国時代」と言われる昨今。

本当に様々なコンセプトを持ったアイドルが生まれ、消えていく。20年間続いているモーニング娘。も、1999年にデビューし2020年に解散する嵐も、時代を作った偉大なアイドルの形の一つだと思います。

そんななか、最近は同じコンテンツ内のアイドル同士が対立する構図を意図的に作り出す風潮が蔓延しているように感じる。

あんスタ内では、ALKALOIDとCrazy:B

この2ユニットはどちらも、5周年というコンテンツの節目を迎えようとしているあんさんぶるスターズ!が2020年になって新しく追加したアイドルユニット。同時に発表され、リーダーは兄弟同士。同じ4人編成。ユニット内のコンセプトはわりと正反対で、楽曲の世界観も真逆に感じられる。

 

この構図、ジャニーズでいえば、SnowManSixTONESに近いものがある。

このユニットも同時期にデビューさせ、事務所は一緒ですがCDを出すレコード会社が別々。ファンに対立を意識させるという明らかな意図を持った構図が繰り広げられているように感じる。

ハロプロでいえば、つばきファクトリーこぶしファクトリー

こぶしファクトリーは残念ながら解散してしまいましたが、活動無期限休止となったBerryz工房の名を受け継いだこの2ユニットにも、多少の対立戦略を感じさせられた。

最初からアイドル同士の対立を意識させる構図というのは、それぞれのファンもファン同士を意識してしまうものだなと思った。

 

ときにファンは、ファン同士で争いを繰り広げる。

ファンの多さをアイドルのステータスとして見ているアイドルファンも多いと思う。

どちらか一方のみを応援しているファンもいれば、どちらも応援しているファンもいて。そしてファンの中には残念ながらどちらか一方を嫌うファンもいる。

それはどれも間違いではないと思うし、好き嫌いは自由なことだ。ただ、その好き嫌いを述べるときにどちから一方を下げて好きな方をあげる、というのはあまり感心できない。

ただ、ファンは自分が好きなものを好きと大きな声で言いたいだけで。自分の好きなものをもっといろんな人に知って、あわよくば好きになってほしいと思っているだけで。嫌いなアイドル自身を傷つけたいわけでも、ファンを傷つけたいわけでもないと思うんです。

そういう正常な判断ができなくなってしまうくらい、アイドルが与える影響は大きい。

アイドルは、私にとって最高の光です。

アイドルは私たちファンに最上級の夢を見せてくれます。アイドルが立つステージはどんな小さいものでも美しく、遠く見えるし、ライブは夢の時間です。

「アイドルを推す」という行為は、盲目的に盲信的な気持ちを抱えても許される、唯一無二の大切な時間だと思っています。アイドルを推しているときだけは、日常生活の苛立ちや不安すらも考えなくてよくなる。そういう盲目性と、どんなマイナスな状況でもハッピーに変えてくれるパワーが、推しの持つ最上級の光なんですよね。

しかし、今まで盲目にその夢と光を追い続けていた脳内お花畑の私に、天城燐音というアイドルはでっかいでっかい針でその花畑を荒らして行きました。

アイドルは毒。

しかし、そんなアイドルに毒を注入される私たちファンもまた、毒になっているのだと。

天城燐音が、私の盲目だった目を覚まさせやがったんです。

 

天城燐音が示す《正しさ》

上記で述べた通り、どちらか一方を下げてどちらかを上げる、というやり方は一つの戦略ではありますが、非常に嫌悪されるやり方です。

しかし天城燐音はそれを行なってお金を稼ぎ、自分たちの存在をあんスタ内世界に示しました。このやり方、何が正しい・正しくないを置いといて、やっぱりすごく、嫌です。

事務所から指示されていた部分もあったとはいえ、Crazy:Bというアイドルのことを好きなファンは彼らのやり方が汚いと叩かれているのを見て、やっぱり黙ってはいられないし、悲しくもなる。

私はアイドルを健全に、楽しく、安心して応援したいから。戦略や演出だとしても、やはり自分が好きなアイドルを違うアイドルがのし上がるためのブラフなどに使われるというのはファンとして単純に良い気持ちにならない。

それを、ALKALODの白鳥藍良くんが全て代弁してくれるんですよね。

 

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藍良くんはアイドルオタクの男の子なので、ファン目線に立った言葉が多いのですが、この気持ちの流れを見透かされている感じ、マジで作者の思うツボだなと思って腹立たしい。術中にはまってる感が腹立たしい。日日日さん、マジで何者なんだよ、心理学者か何かなのか?

 

「お前らは他人様のいう『正しい』って幻想に騙されてないか?」

天城燐音のこの言葉は、盲目的にアイドルを神のように崇めて信じ続けているファンである私にグサグサと刺さりました。痛すぎる。

アイドルは所詮他人です。そんなアイドルたちが、推しが、イイと言ったらなんでも良く見えてしまう。推しは私にとって光であり、一種の神様。推しのやることは全て肯定したいと思うその気持ちは、まさに彼らに『正しさ』を押し付け、幻想を見ていることになるんだと。

一人のカリスマの影響で民主制の公平性は崩れてしまうのだということは、以前、UNDEDのリーダーである朔間零も言っていました。

 

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天城燐音の言葉は自虐的でもあり、私たちファンにとても刺さってくる。

推しの存在で一喜一憂するドルオタ。それは決して悪いことではないけれど、推しに幻想を押し付けすぎると推しの輝きは鈍くなっていく。ファンの数が多ければ多いほど、影響力も多くなりますが、同時にリスクも高くなってきます。

「あのグループには害悪ファンが多い」「あそこは治安が悪い」「民度が低い」

ネット上では、そう言ったファンへの評価を目にすることも多いです。

前述した通り、アイドルの周りについているファンをアイドルのステータスとして見る人も多い。ひとたび火がつけば、一気に燃え上がるのがアイドルの恐ろしいところです。

私は正しくアイドルを応援できているのか。

私は正しくアイドルの姿を楽しめているのか。

その正しさを判断してくれる人は誰もいません。推しに抱いている気持ちが間違っているかどうかなんてわかりません。

「お前らは他人様のいう『正しい』って幻想に騙されてないか?」 

最高の夢で騙されるのなら、騙されたいというのが正直な気持ちです。いっときの幻想でいいから夢がみたい。そんなドルオタの気持ちを踏み荒らして、アイドルたちを傷つけた天城燐音は悪で、間違っている。

そう思うのに、石を投げるまでに踏み切れないところが、どうしてもモヤモヤしてしまう。

 

守沢千秋が許してくれたから

こういうことを考え始めている時点で、私はもう以前のように盲目的にアイドルの放つ美しい 光だけを追いかけ続けることが出来なくなっている気がしてくる。 

それが、すごくいやだ。

天城燐音のせいだ。天城燐音のせいで、私は盲目になれなくなった。

天城燐音のせいで、少なからず傷ついたアイドルがたくさんいた。特に、流星隊にした仕打ちは絶対忘れない。

 

流星隊は、あんさんぶるスターズ!の中でもずば抜けて強い光を放つユニットだ。戦隊ヒーローをコンセプトにしている通り、彼らは「正義」を貫いたアイドル。


あんさんぶるスターズ!! Music ゲームサイズMV「天下無敵☆メテオレンジャー!」

 正義の象徴である流星隊に誹謗中傷をむける悪となることで、彼らの手で正しく裁かれようとした燐音の戦略は、結果として大団円に導くものとなったが。あの場にいたファンには大きな傷跡を残した部分もあると思う。

それでも、流星隊のリーダーである守沢千秋はCrazy:Bを許し、彼から流星隊の核を任されている南雲鉄虎はCrazy:Bの行いを許せないと言った。私も鉄虎くんと同じ気持ちだ。どんなに天城燐音のファンになったいまでも、やっぱり彼のこのときの行いをそう簡単に許して認めることはできない部分がある。

さすがに、ストーリー内で天城燐音に怒りを向け、暴徒化したアイドルファンの描写は、ファンとして最も正しくない姿であると思いますが。

千秋は許せないという鉄虎くんに向けて「それでいい」と言ってくれた。彼は何が正しい・正しくない・好き嫌いを置いて、守沢千秋のなかの正義に従ってその言葉をかけてくれたんだろうなと思っています。ここの守沢千秋、かっこよすぎて100万回泣きました。この守沢千秋には、天城燐音も救われているんですよね・・・。

もう、その一言で私はこの気持ちを抱えたまま天城燐音を推すことに決めた。

でもこれは天城燐音が嫌う、力を持った誰かが説いた「正しい」の幻想に囚われた結論でもあるんですよね。

しかし推すと決めたのは私なので。それだけは、本物なので。私はこれからも天城燐音を推し続けるしかない。毒でもなく、麻薬でもなく、もはや呪いだ。

私は天城燐音に呪われた。

天城燐音の自己犠牲的な悪の根源が、「正しいことがわからなくなったからこそ、はっきりと役割をもった悪を演じた」という気持ちからくるものなのは、とてつもなく納得してしまうんですよね・・・。

それは天城燐音というアイドルが好きな私が見ている幻覚なのかもしれない。

やっぱり呪われた。

 

一生『アイドル」として生きてくれないと許さない

何もかも天城燐音のせいだ。

天城燐音に全ての責任と、私の中の夢とか、希望とか、好意とか。そして許せないこのモヤモヤとか、アイドルに抱いてきた全ての感情を丸ごと押し付けることにした。

天城燐音の価値観では、好き勝手できないことは生きていないということだという。だから私も彼の説く価値観と正義にならって、好き勝手な気持ちをぶつけている。それは今後も果てしなく続くし、彼のせいで忙しなく感情が動くことになるんだと思う。

 

天城燐音は初手からバーチャル私ことプロデューサーに対して簡単に「結婚しよう」とかいうくせに婚前交渉NGだったりと、ダブルスタンダードを掲げながらも、世間の正しさが世間の多数決によって作られた価値観であるというひとつの風潮反抗する生き方をする人物として描かれています。

それは彼の故郷と彼の立場が関係していますが、故郷では、「白」といえば「黒」も「白」になってしまう君主の立場だった彼にとって、自分の行いが必ずしも正しいとされないという状況に生き苦しさもあれば、新鮮さの連続でもあったはずです。

ただ、そんな天城燐音を正しい道に戻してくれる、彼以外のCrazy:Bのメンバーがいたこと。それが彼にとっては誤算であり、とても嬉しく心強いことだったんだと思います。

桜河こはくくん、君のことだよ・・・。

一人でKnightsのもとに行った彼の度胸と覚悟、愛さざるをえない・・・。まあ、そのなかでも椎名ニキは天城燐音とおもに地獄の道へ進もうとしたわけで、そんな椎名ニキだからこそ天城燐音はニキの前でだけは「正しい」とか「間違ってる」とかを考えられずに過ごせるんだと思うんですけど。HiMERUにとっても、HiMERUの皮を被った要にとっても、天城燐音は『彼』自身を肯定してくれる貴重な存在で。それを感じ取っていたからこそ、HiMERUは5章のあの状況下でも燐音に対し「あなたは確かにアイドルでしたよ」と天城燐音というアイドルを肯定する言葉をかけてくれたんだろうな・・・って。

天城燐音の全てを正しいとしてついていくのではなく、彼の生き方の全てを否定するわけでもなく。燐音が「正しい」と思ってきたことが本当に「間違い」になる前に、手を差し伸べてくれた彼ら。隣に立ってケツをしばきあいながらステージに立っていく彼ら、Crazy:B。

控えめに言っても、好き、です・・・。泣泣泣

 

私は絶対に天城燐音というアイドルを許さない。

私は天城燐音に負けたのではなく、天城燐音をステージに戻してくれた彼らの熱意に負けた。

天城燐音は一生、アイドルを続けるべきだと思う。ていうか続けろ。アイドルとファンに針を向けた代償として、責任持って死ぬまでアイドルを全うしろ。

こんなめちゃくちゃにしておいて、中途半端にステージから降りるなんて絶対に許さない。

お前に盲目的にさせろ。盲信させろ。騙してくれよ。夢を見させろ。もっと良い曲を聞かせろ。たくさん歌ってほしい。踊ってほしい。楽しむ姿を見せてほしい。

そういう祈りが押し付けにならないように推したいと思う。

アイドルは毒だ。

アイドルファンも毒だ。

2020年、天城燐音に出会って「アイドルを推す」という行為を大いに見つめ直す年になってしまった。

推しとの出会いはやはり運命だが、幸せばかりではないということを知った。

いや知りたくなかったよ。でも知っちゃったいまは、ほんともう、麻薬だよ・・・。

天城燐音、許すまじ。

 

ところで、Crazy:Bの新曲MVが最高なので全人類聞いてください。

 

 ここまで読んだ人は聞いてくれよな。

 

 

プロセカ VvBSメインストについての感想 ①

 

・ネタバレ前提です。未読の方はご注意ください。

・読みやすいような配慮は一切しておりません。オタクが感じたままに書いています。

・作中のセリフなどは不正確な部分が多々あると思われます。

・カードストーリーのネタバレも含まれています。ご注意ください。



 

プロジェクトセカイに登場するユニット『ViVid BAD SQUAD』(通称ビビバス)


「プロジェクトセカイ」Vivid BAD SQUAD ユニットPV

 

メインストーリー20話を読み終えました。

 

公式が明言する通り、読後感の良い少年マンガ。爽やかな青春群像!

しかしよくある、友情!努力!勝利!!というだけではない、彼らの現代の高校生らしさが詰まっているところが尖っていて好きです。

 

ビビバスはストーリーがいたってシンプルなんですよね。

「憧れを超えて1番になりたい」

 

わかりやすくてサイコ〜〜〜!

猿でもわかる〜〜〜!!!!!

ウッキャ〜〜〜〜!!!!!!

 

対立構図もいたってシンプル。

2 × 2 = 最強

 

4人それぞれ夢はあれど、向いている方向は同じで

「あの夜を超えたい」

がこのユニットのキャッチコピーなところ、かっこよくてしびれるぜ。

夜を超えて朝を迎える=夢が叶う

最高の方程式じゃん?

箱イベの星4絵が朝焼けみたいな色使いのイラストを見て、え!?夢かなった!?と早とちりしてしまった概念オタク。

そんなビビバス箱イベ【いつか背中合わせのリリックを】の内容も踏まえたいのでまずはビビバスの始まりである、Vividsこと、こはねと杏の感想から。



・白石杏について 

100%主観ですが、彼女を一言で言い表すなら「一等星」

 

空が暗くなればなるほど輝きを増し続ける恒星。

ストーリー内で、音楽が消されるというアクシデントのなかでも怯まずに歌い続ける度胸だったり、彼女は自分が一番光り輝く場所も、その方法も本能的にわかっている

そこが死ぬほどカッコよくて、眩しい・・・。

 

こはねが杏に惹かれているのも、おそらくそういう部分かなと。

転んだ時の起き上がり方も知っていて、前を向く方法も知っていて。それは杏が自分がやりたいことをわかっているからこそ、なのですが。

杏にとってはおそらく当たり前のことすぎて「そんなことで?」って思っているだろうけど、周りからみたらそういう人って眩しいし、羨ましいし、憧れてしまうんだよなぁ。

そんな呼吸と同じくらい当たり前のことを素直に「すごい」「憧れる」と言ってくれるこはねの存在に、実際杏は救われているようにも思えました。

まぁ杏自身はそういう救いを求めているわけではないと思うけど、自分のことを肯定してくれる人がいるのはある種大きな「救い」なので・・・。

しかも、一緒の夢を見て一緒に歩んでくれる、なんて!

そりゃあ杏にとってこはねは「運命の相棒」でしかない!!!

 

この、こはねと杏の関係性はめちゃくちゃ、すきです。泣

 

杏が求めてやまなかった相棒の形に一番近いのって実は瑞希なんじゃないか、と思っていた時期があった。

しかし杏が相棒に求めるものの一つに「安心」があるような気がしたので、やっぱりこはねこそがベスト相棒なんだなと感じました。

 

・イベント『いつか背中合わせのリリックを』の内容感想 

杏は瑞希のことを「気の合う友人」とは思ってるみたいだけど、実際の趣味嗜好は真逆っぽいし(むしろここはそれが良い二人なんですが)杏が背中を預けて歌いたいと思えるのはやっぱりこはねなんですよね。

まだViVisの二人は未完成で安定はしない。

冒頭に、ビビバスは2×2=最強と書きましたが、ViVidsはユニストを経た後でも正直まだ完全な「2」になりきれていない。イベントはそんなViVidsが完全な「2」になる話かなと期待していました。

が、イベストを経ても、杏とこはねはまだ完全にお互いに歩み寄れていなくて、すれ違っている部分が満載で・・・。まだ完全な「2」にはなっていないな、というのが個人的な感想です。

杏がこはねを「守りたい」と思うのは別にいいと思うんですよね。実際こはねは守ってあげたくなるタイプの女の子だし。

ただ「守ってあげなきゃ」という義務感の押し付けはあくまでも対等でいるべき相棒に抱く気持ちとしてふさわしくない、ということを東雲彰人は言いたかったのではないだろうか、と思ったのですが、最終的に杏が出した結論としては支えあうことの理解を深めるというよりも「こはねのことを信じよう!」だったことに、あ、あれぇ〜???とはなりました。

BAD DOGSは一度しっかり殴り合ってからお互いの絆を深め、完全な「2」になったのに対し、ViVidsはどこか軽佻浮薄といいますか、BAD DOGSの繋がりに比べて線が細い印象を受けました。

まぁ、BAD DOGS は少々根深く繋がりすぎな部分があるなとも思うんですけど。

杏とこはねが本当の相棒になる日はまだ遠いかなと。つまりビビバスが完全な「4」になるのもまだまだ遠いということで・・・。

BAD DOGSと比べたときには少し心配になる部分もあります。(逆も然り)そういった未熟な部分もあるけれど、杏はこはねがいることで安心して自由に歌えているという事実は揺るぎないものだなと感じたので、良いストーリーではあったなと思っています。

こんな二人が『Just Be Friends』歌ってるの、エモがすぎない!?

やっぱり杏こは、エモい・・・(拝)



(ちょっと寄り道)

・プロセカにおける父親・家族という存在の話

 杏の夢が「父親を超えたい」というよりも「あの日聴いた最高の音楽を超えたい」なところが個人的に最高オブ最高で狂喜乱舞しているオタクです。

父親を目の上のたんこぶとして見ているわけでも、父親よりすごい人物になりたいわけでもなく、あくまで最高の歌と音楽を届けたいという夢。

 

め、めっちゃピュアやん・・・?

 

杏はお父さんのことを尊敬していて憧れていて大好きなんですよね。

だから、周りから「兼さんの娘」って呼ばれ方をされても特に気にする様子もない。

父子関係が良好の中の良好すぎて、白石家はほっこりする・・・。

こはねの父親も、娘と趣味を共有できている(※カードストーリー内情報)時点で娘を愛し、愛されて育ってきている感が十分伝わってくる。

ViVidの父子関係が良好であればあるほど、BAD DOGS、青柳家・東雲家問題が効いてくる。

この対比がシンプルに上手くて震えました・・・。

 

(いまのところ)父親の立ち絵が用意されてるのは杏と奏だけで。

それはこの二人の父親の認識像は読者の中で共通させておきたいっていう意図だと思ってるので、決して家族関係が良好とは言えなさそうな青柳家、東雲家、ニーゴの朝比奈家の立ち絵がないのは意図を持った「あえて」なんだろうなと。

(メタ的に考えるとわざわざ毒親の立ち絵を用意してヘイトだけを集めさせるのもしょうもない話だもんな)



・小豆沢こはねについて

第一印象:可愛い、天使か?

ユニスト読了後の印象:天使じゃん

 

彼女は天使!!! 

間違いなく天使!!!!!

 

杏という圧倒的一番星の引力に引き寄せられた女の子ですが、正しく原石で、すでに完成に近付いている杏との対比がもう、エモいのなんのって・・・。

こはねは一般家庭育ちで、杏のように親が音楽に精通しているだとか、冬弥のような音楽英才教育をうけた過去もなく、本当に杏と歌うことに夢を見た普通の女の子。

 

この、杏と歌うことに意味・夢を見出しているのが、めちゃくちゃ可愛い。

 

彼女はこれまでの人生のなかで、自分の意思で何かを決める、ということをあまりしてこなかったんだろうなと。

親がやってるから、友達がやってるから、杏がやってるから。

こはねはそういう大衆意識に流されて生きてきた現代高校生らしさがある。

こういう話だと主人公のこはねは杏にライバル意識を燃やしてばちばちするって展開がオーソドックスだと思うんですけど、ビビバスは最高の音楽の話であると同時に、最高のバディの話だと思っているので、杏にライバル意識を持つのではなく、杏と一緒に夢を叶えたいという気持ちを優先して描いているのがすごく可愛いし、萌えた。

やっぱりこの子もピュア1000%。こはねを抱きしめたくなりました。

(実際こはねを抱きしめたら杏に怒られそうなので出来ないけど)

 

杏が持つ戦闘力と、BAD DOGSの二人が持つ戦闘力が如何せん高すぎる。

ストーリー内で「まだ本当に高校生か?」みたいなモブの声があったように、本当にこいつら高校生なのか?ってくらい意志も才能も強い。だからこそぶつかりあってしまうし、収拾がつかなくなる。

全員が強いと、バトルロワイヤルしか生まれない(例)ジョジョの奇妙な冒険

そんな3人の緩和剤になっているのがこはねだなと。

こはねを安易に弱いと言いたいわけではなく(事実こはねは押しには弱いけど)、他3人に比べたら意志が弱く感じますが、こはねがいなかったらこのグループは間違いなく崩壊一直線だった。それ以前に『ViVid BAD SQUAD』というユニットが生まれなかった。

あの日、こはねがストリートで杏と歌っていなかったら冬弥が抱えていたくすぶりに火が点くことはなかっただろうし、彰人と冬弥の喧嘩後、こはねが冬弥を見つけていなかったらBAD DOGSはあれ以上歩み寄ることはできなかった。

 

1人の世界で歌っていた杏を前に進ませ、

2人きりだったBAD DOGSの世界を広げたのは、こはねなんですよね。

 

イベストでも「自分が足を引っ張っている」と思いがちなこはねですが、それは逆に伸びしろが他の3人よりも多いということで。いっぱい悩んで苦しんで、どこまでも杏と一緒に支え合って進んで欲しい。

こはねを純粋に応援したくなるコンテンツ。近所のババアになってお小遣いあげたい。 

イベスト内で、こはねがクラスメイトのみのりちゃんにアドバイスをもらってたところもよかったです。杏に瑞希がいるように、ViVidの二人はお互い以外の交友関係がきちんとあるところが安心します。お互いの生活・交友関係があるのに、お互いがお互いを運命の相棒だと思ってる。エモい・・・(n回目)

 

こはねの、髪の毛を自分で断髪したエピがめちゃくちゃ好きです。

めちゃ弱気な子かと思いきや、意外と度胸あるじゃん!?とこはねの見方が変わったエピでもあるので、すごく好き。大人になって振り返れば若気の至り。いまのこはねにとっては大きな一歩なんですよね。

あ〜、そういう懸命でひたむきな少女大好きなんじゃ〜〜〜^^

 

・新曲『Forward』と"今"のビビバスとのシンクロ率について 

イベント報酬でGETできたMEIKOさんのストーリー内でも、彼女がビビバスはきっと4人は夢を叶えるって言ってくれていたことに軽率に嬉しくなりました。

バーチャルだとしても、意思をもった大人に見守られているってなんて心強い。

 

そうしてイベントの余韻に浸っていたら彗星のごとく降ってきた待望のオリジナル新曲の『Forward』


『Forward』3DMVゲームサイズ公開!

 

ビビバスのオリジナル曲としては『Ready Stady』に引き続き2曲目。意外にも電子系のテクノポップで、かなり爽やかな楽曲。

歌詞が!!!イベントのストーリーとのシンクロが!!!!やばすぎ!!!!!

 

「大切なことは今 手をとって進むこと」

 

この歌詞〜〜〜〜〜〜〜!!!!!

夢という未来に向かって邁進しているビビバスが"今"をきちんと見つめ直してるところに涙腺がブワっと緩みました。

「「僕らだけ」を歌うよ」

という歌詞で、ビビバスの一人称って「僕」なんだという謎の感動。

少しずつですが「4」になろうとしてる感。

曲長の爽やかさも加味されて、4人が迎えたい「朝」が意識できる・・・。この先何がってもこの曲を聞けば大丈夫だと思える強い一曲。

 

『Ready Stady』でスタートラインに立ち、

『Forward』で夢に向かって進み出した。

 

プロセカの新曲はユニットの置かれている"今"に合わせて作られる、ということなのでしょうか。各ユニットとユーザーを常に現在進行形で対等に立たせてくれる形はファンとして常にわくわくできるのが楽しいし、最初から追っているユーザーはもちろん、あとから入ってくるであろうユーザーにも時系列のわかりやすさがあって親切設計だなと感じます。

なんだ? いいゲームじゃん・・・?(イマサラタウン

みんな、プロジェクトセカイをやろう。

 

 

ViVidは『運命』

BAD DOGSは『執着』

あくまでも私の主観です。

そんな執着に飲み込まれているBAD DOGSの感想については次回更新します。

 

 

 

プロセカ ニーゴメインストについての感想②

・ネタバレ前提です。未読の方はご注意ください。

・読みやすいような配慮は一切しておりません。オタクが感じたままに書いています。

・作中のセリフなどは不正確な部分が多々あると思われます。

・カードストーリーのネタバレも含まれています。ご注意ください。

 

 

絵名と瑞希凡人秀才×奇人秀才についてを中心に記載します。

一目見たときから決めてましたが、

我、瑞希推し。

 

・東雲絵名の話

とりあえず、えななんの話から。

えな、えななん、絵名・・・

「絵名」って名前、ストーリー読み終えた今になるとめちゃくちゃ皮肉な名前だなと思ってしまい、胸が痛いです。なんでこの名前にした・・・?

 

彼女のキャラはめちゃくちゃわかりやすい承認欲求爆高人間

ネット世界での評価や数字にわかりやすく価値を見出す女の子。ニーゴの中では一番万人が共感しやすいキャラクターでもあるかなと思います。

絵名もまた、まふゆと同じように「自分を見つけてもらいたい」と思ってる側の人間だけど、まふゆと違うのは天才的な才能がないということ。

絵名は少々口調がキツめの女の子で弟評価にもあったように若干のヒステリック持ち。周りのヘイトも買いやすそうなところは、良い意味で等身大のJKなんですよね。

 

「才能があるなら才能のない人の分まで苦しんで作りなさいよ!」

というまふゆへの激怒は痺れました・・・。

めっちゃ好き〜〜〜〜〜〜!!!!

最高だよお前。

 

(凡人の)私と同じくらい苦しめという呪詛。

それをしっかり吐き出せるって、一周回って最強です。

「あんた(まふゆ)のことは嫌いだけど、あんたの作る曲は好き」とまふゆに堂々とぶつけられるところ。

一周回って最強です。(大事なことなので2回言いました) 

これ、相手の実力を認めて、自分が劣ってることも受け入れた上に築かれた信頼のなかでしか言えない言葉では? と思う。

絵名はSNSで生きる人間だからなのか、「馴れ合いによって確立される対人関係」と「信用によって確立される対人関係」の区別をしっかりつけて生きているなと。

ニーゴは絵名のなかでただの馴れ合いにしたくなかったのかな、って。

え、良い子じゃないですか。。。おばあちゃん、泣いちゃう。。。いっぱいチーズケーキ食べて良いよ。。。

 

まふゆは馴れ合いによって確立される関係のなかで生きているので、この二人の立ち位置はものすごく対極。

残念ながらまだ、まふゆ→絵名については理解がないというか、そもそもまふゆ自身が絵名に何か大きく感情を抱けるほどの関心がなさそうなところが・・・悲しくもあり、今後に期待できる部分でもある。

しかし絵名がまふゆという人間をちゃんと受け入れたことは、今後のニーゴに間違いなく影響が出てくるし、まふゆにも影響が出てくると思っているので楽しみです。

ただまぁ・・・

父親との確執とか、コンプレックスの理由、絵名自身が抱える問題はまだまだ多くて正直東雲家が怖いです。

弟の東雲彰人も怖いです。(彼についてはまた、ビビバス読了後に触れます)

 

カドエピでは瑞希が事あるごとに彰人を「絵名のパシリの弟くん」と呼ぶし、普段からニーゴの面々には弟のことは話してるんですよね?

これは結構意外だったかな!

絵名自身、あまり家族の話はしたくないタイプだと思っていたので、まぁ弟とはそこまで仲悪くないから話してるんだろうね。よかったよかった。

ただ、姉弟っていう男女きょうだいで好きなものが全く同じって、、、何???

そんなことある? 仲が良い、一緒に育ったから、で済ませてしまっていいのだろうか。絵名の星3カドストで若干母親が登場しましたが、父親のような毒味は感じなかったし・・・。

考えてもわからない東雲家の話はさておき、

私は凡人コンプレックスゆえの秀才が過程としても結果としてもめちゃくちゃに性癖なので、絵名のことはとても好きです。

なにより、歌声が鈴木みのりさんなところが最高すぎる。

可愛いのに芯があって、でもどこか切なくて、絶妙な””女子””のバランス。

ちなみに弟の方は絶妙に””男子””だなって思うんですよね。すごくね?

プロセカ、キャスティングがかなり的確なので今後リリースされる曲も楽しみです。

姉弟で一曲歌ってくれないかな・・・。

 

・暁山瑞希の話

絵名とは明確に対比、というわけではないですが、

ニーゴのなかで抜きん出て自立しているキャラクターである瑞希

最初に主張した通り、推しです。

 

瑞希、人間として完璧すぎ問題。

最終話で瑞希の完璧な大団円への持っていきかた、もはや神業。ニーゴにはなくちゃならない潤滑油。

それもそのはず。

瑞希の芯はメインスト9話を読めばだいたい見えてくるのですが、瑞希って自身の”性”と生き方についてはもう迷いがないんですよね。

「ボクはボク」であることに揺らぎがない。

まふゆも奏も絵名も、自身のコンプレックスやあり方に向き合って、迷って、悩んで・・・を描いているんですが、9話や、瑞希のカドエピを読むと瑞希だけは自分への向き合い方についてはおそらくとっくの昔に悩み終えて、もうその段階は終わっちゃってる印象が強い。

つまりニーゴの中では一人だけ一歩上の階段に立っている。

(一歩どころか二歩も三歩も上かもしれない)

だからこそ他3人をまとめあげてくれる役になれたんだろうな〜。

ただ、そこまでの過程をすでに卒業している瑞希でも「消えちゃいたい」と思ってしまう瞬間が「築き上げてきた人間関係が崩壊すること」だというのがとても人間的でよかった。

これは別に瑞希セクシュアリティ問題を抜きにしても、誰でもキツイが・・・。

ストーリー内で「瑞希」を受け入れてくれていたはずのクラスメイトが実は・・・ってわかるの、本当にキツかった。

でも逆に安心した。

言い換えると、瑞希はそこにちゃんと傷つくことができる人

まふゆは恐らくこういったことが起こったとしてもそこまでダメージを負わない気がするんだよな・・・。

それは上記でも触れたように、まふゆの対人関係って馴れ合いでしか生まれていない&まふゆ自身がそもそも他人を信用していない、という点がネックだと思うんですけど、瑞希は他者を信じるからこそ「瑞希」を受け入れて欲しいという、対等な理想的人間関係を作ろうとしているからショックも大きい。

ただ、みんながみんなまるっと自分を受け入れてくれないのが現実なわけで。

瑞希はその現実を知りながら、打ちのめされながらも、それでも奏のように引きこもる事なく、絵名のようにSNSに過度な承認を求めることなく、そのままの「瑞希」として生きている。

 

パーフェクト&マーヴェラス

 

瑞希がいるからこそ、今のニーゴが成り立っている。

まふゆという毒を抱えたままでニーゴが共倒れすることなく成立しているのは瑞希のおかげでしかないと痛感できる最終話が大好き。 

 

ここからは私の個人的な妄想と願望ですが

今後、イベントでメインストの補完をするにしても、瑞希の明確な性別や性自認問題についてはこのまま平行線のままでいて欲しいなと思います。

 

上で触れたようにジェンダーについての問題って瑞希のなかではすでに消化済みだと思うんですよね。

「ボクはボク」と主張しているように、性別「瑞希」が100点満点の回答。

そこを掘り返しても、もうあまり意味がないような。

確かにファンとしては知りたいよ!?!?!?

推しのことはどこまでも知りたいんだッ(強欲なオタク)

ただ上記で触れたように、瑞希は一度信頼のうえに成り立ったはずの関係性が壊れてしまうことを恐れているので、ニーゴに自分のことを打ち明けるかどうかという話は出てくる気がします。

しかし奏は瑞希の歌声を「他の人では出せない声質」と言っているあたり、瑞希の明確な性別が明かされたとしても奏は対して驚かない予想もできる。絵名も驚きはするし悩むだろうけど、最終的に受け入れる気がする。(まふゆを受け入れてる時点で、瑞希のことはハードルが下がっていそう)

ただ、この問題に対してのまふゆのリアクションは想像がつかない。

瑞希はまふゆが以前思っていた「自分を見つけたい」を自分で叶えてしまっている気がして。自分の在り方を自分の中で定めている瑞希に対してどう思うのか。まふゆが初めて他人に本気でジェラシーを抱くかもしれないなとも。

瑞希は現時点で唯一、まふゆの家庭的な問題を目の当たりにしているメンバーでもあるし、ここがバチバチするミライは面白そうではある・・・。いや、バチバチして欲しくないんだけど。

 

瑞希で気になるのは神代類との関係性ですね。

・ライブ中の専用会話が発生

・二人きりになると「瑞希」「類」と呼び捨てで呼び合う(街で会った時はわざとらしく「暁山さん」「神代くん」呼びもあった)

・明らかにお互いの過去を知っているような描写があるエリア会話やカドエピ有り

・ネネロボの衣装は瑞希デザイン

瑞希の立ち絵が持っている棒つき飴が類の髪色

などの匂わせがすごいんですけど、何なんですか?(何なんですか?)

瑞類イベ、待ってます。

 

・25時、ナイトコードで。

みんなで爽やかな朝を迎えよう、ではなく、あくまでも

夜の不安さや重たさ、しめやかな部分を世界観に全積みしていたところが最高に好みでした。

夜な夜な集まって活動するってところが幼い頃に誰しもが憧れたり、経験や共感が多い設定。昔、そういう友達がいればなぁと思っていた陰の者です。

オタクはみんなこの設定好きでしょ。(謎断言)

最終話で昼間に直接会うようになるところも、落とし方としては好きです。

『25時、ナイトコードで。』が『13時、ファミレスで。』に。

ユニットとしては始まったばかりで、実はまだ誰一人として個人の問題は解決していないニーゴだけど、このジェンガみたいな奇妙なバランスは他ユニットには無い部分だし、私はこの不安定さと彼女たちのいじらしさを見守っていきたい。

 

ところで、シャルルのFull ver.はいつ配信になりますか?

 

 

プロセカ ニーゴメインストについての感想①

・ネタバレ前提です。未読の方はご注意ください。

・読みやすいような配慮は一切しておりません。オタクが感じたままに書いています。

・作中のセリフなどは不正確な部分が多々あると思われます。

・カードストーリーのネタバレも含まれています。ご注意ください。

 

 

ソーシャルゲームコンテンツ 【プロジェクトセカイ】の『25時、ナイトコードで。』


「プロジェクトセカイ」25時、ナイトコードで。 ユニットPV

 

メインストーリー20話を読み終えた・・・。

 

読み終えたんだけど、本当の「救済」はまだまだこれから!というミライへの期待と不安と、彼女たちの千切れそうだけど確かな絆が見える余韻がとても良いストーリー。

解決して丸く収まったようにみえて、何も解決してないし、無理やり丸にしていたものがしっかりとした点になった感じ?

 

奏、まふゆ、絵名、瑞希

 

4人は最近までお互いの本名も何も知らなくて、1+1+1+1でうまいことやっているグループ・・・に見えて、実はお互いを追いかけあっている1→1→1→1のグループかなと感じた。

すごく抽象的だけど、ぼんやりとした虚像のような後ろ姿しか見えないから、それを必死に追いかけて強引な円を描いてる感じった。

だからこそ、誰か一人が欠けるとか、何かマイナスなことが起こってしまうと薄氷のように脆いその絆は一瞬で霧となって散ってしまう。

 

その引き金を引いたのが、まふゆだった、というだけの話

 

「だけ」というと言葉悪く見えますが、

まふゆがセカイで言った「みんな消えたいと思ってる」はまさにその通りで、まふゆが意図して引き金を引かなくても、いつか誰かが引き金を引いてこのグループは一度崩壊したんだろうな・・・と。

まふゆのこの言葉は奏のカードストーリーで奏が言った「ニーゴはみんなどこか似ている」という話にも基づいていると思う。

この決壊は必然で、必要なことだった。

だから「出来過ぎ」とか「都合が良い」と思われそうなのもすごくよくわかります。(実際ストーリーの流れは結構できすぎな部分もあった印象)

ただそれ以上に、クリエイターの苦悩とか葛藤とか、そういう尖った感情をキャラクターという個体に押し込めるのが上手すぎて感動が止まらない。

 

『25時、ナイトコードで。』自体は、全年齢向けのエンタメコンテンツとしてはかなり尖った分類のグループだったなと感じていますが、愛が止まらなくなった。

まふゆが自分の気持ちへの折り合いの付け方と、最終20話を読んで

ニーゴを愛した。

 

・朝比奈まゆふの話

まふゆの本当の想いが「自分を見つけたい」ではなく「自分を見つけてもらいたい」だったというところが非常に10代らしさと、根っからのクリエイターとしての本質が見えてしまって、共感と尊敬が同時に湧いて出た。

まふゆが本当にまふゆの両親の理想とする完璧な優等生だったのなら、そもそもニーゴに所属してないし、歌詞も曲も作っていない。

奏(K)の作る曲に惹かれて彼女と共に曲を作ると決めた時点で、やっぱり根っこはクリエイターの素質があったんだろうなと。

奏に出会えてよかったよ、本当に。

ただ、やりたいことが決まっても満足感をどう得るかという問題はまた別なわけで。

 

クリエイターとしては自分の作品を誰かに見つけてもらいたい・見られたいと思うのは当然の話で、誰にも見られず、世間に埋もれて沈むだけの作品にはやっぱりなりたくないなって思うんですよね。

私も物書きの端くれなので、その気持ちはすごく共感できる。

キャラプロフィールの立ち絵が目から光を奪われているなど、初見から闇の深さにじみ出ていて不安を煽られる朝比奈まふゆですが、、、

クリエイターとしての一つの感情の形をそのままキャラクターにしたような、そんな子だったなという印象に落ち着きました。

私はまふゆが怖いし、でも共感する。

この恐怖って、共感からくる痛みなんですよね。心地よくはないし、彼女の今後を考えると苦しいけど、ニーゴの面々がいるからきっと大丈夫。

どんな「自分」も肯定してくれる居場所=ニーゴのセカイなので、まふゆの今後の変化が一番楽しみ。

 

しかしびっくらこいたのが、恐らく時系列的にメインスト後の体育祭イベ

まさかのえむちゃんと二人三脚ゥ・・・!!?

 

「大丈夫か・・・?」という不安しかなかったですが、まぁ、大丈夫じゃなかった。

学校での、みんなの頼れる優等生・朝比奈まふゆの描写はメインストでも描かれていましたが、まぁそこはスト後でも変わらないんだなと少々安心。

ただ、えむちゃんが唯一彼女の虚像を見破っているところにドキドキした!

「笑ってるのに笑ってない先輩」「いまのは本当の笑顔」など、まふゆの中身を見てくれているえむちゃんの存在。

めちゃくちゃデカくない?

ニーゴは終始かなり閉塞的な世界観で描かれているユニットだったので、こうして別ユニット(外の世界)との繋がりが見えるのはすごく面白いし、何よりまふゆにとっては心の換気になる気がして・・・

えむ〜〜〜!! まふゆ先輩と仲良くなってくれねぇか・・・!?(多分無理)

えむとのエリア会話は面白かったけどまふゆの声色が怖すぎて泣くかと思った。

  

・宵崎奏の話

上記のまふゆと対になるのが、宵崎奏。

彼女はまふゆとは違った天才キャラ

「優秀」の張り紙を自ら貼り付けて周りと戦っているまふゆとは違って、自分の納得いく形を目指して常に自分と戦っている、根っからの孤独な天才気質。

まふゆが黒髪で、奏が銀髪なキャラデザも露骨に"対"感あって好きです。

奏は自分の才能のせいで父親を不幸にさせたトラウマを持っているのに、自分の才能を手放そうとはしなかったんですよね。

ここの心理が私のなかで結構で。 

初っ端のモノローグ的に、誰にも心を開かないタイプの女の子かな?

と思っていたのに、奏という女の子は本当に健気で素直で、生活力は皆無だけど感受性豊かな良い子なんですよね・・・。

よくトラウマがあるのに性格がねじ曲がらずにこんな良い子のまま育ったなと思う。

最後、お父さんに名前を呼んでもらえて喜ぶ姿にBBAは泣いた。

父が目を覚ます、までいかなくて良かったなと思います。本当にそこまでいくとお涙ちょうだいすぎて逆に冷めてしまった可能性があったので、個人的にはこのくらいの余韻で十分泣きました。

 

奏を突き動かしてるのは「誰かを救える音楽」を作りたいという表現欲ですが、

奏が曲を作るのって過去のトラウマのことを考えれば一種の自傷行為だし、曲を作ることで一番ダメージを負うのも作った奏自身だと思うんですよ。

その絶対に答えが出ない答えを探し続けて曲を作り続けているところ、実はニーゴのなかで一番メンタルの基盤が強いのでは? と。

まふゆを救うことを諦めていないし、引きこもりではあるけど奏は常に上を目指していて芯がめちゃくちゃ強い。

彼女もクリエイターとしての一つの感情個体だな、と思います。

どんなに厳しい状況でも、身体が弱っても作り続けたいと思っちゃうし、作らずにいられない創作の楽しさとか没頭感。

いや、わかるよ・・・。

「私の書く文章はクソ!! 私だけが楽しい私だけの自慰だ!! もう二度と書かねえ!!」

と思っても、結局作り続けちゃう・・・。

結果が出なければ悔しいし、書く過程は楽しいことより辛いことの方が多かったりする。それでも書かずにいられないんですよね。

もはや一種の病気。取り憑かれている。でも楽しいし達成感がある。

 

だからこその『悔やむと書いてミライ』

このタイトル回収は刺さった・・・。

 


「プロジェクトセカイ」3DMV『悔やむと書いてミライ』一部公開!

 

負の感情って一番人を成長させる。

やむってことは、自分にまだ伸びしろがあるってことなので(ハイパーポシティブ解釈)

奏にはそういう作らずにいられないクリエイターの病気みたいなものが詰まってるんですよね。

あんまり共感できないなって人もいると思う(私も最初はよくわからん子だなと思っていた)けど、キャラクターとしての愛らしさとか、可愛さとかはニーゴのなかでピカイチだから見ててもストレスがないし、応援しちゃう。

 

ところで、マリオネットイベの衣装が最高でした!!

星4奏、めちゃくちゃ可愛い。

星4まふゆは来てくれません。(いつか来て)

万年ジャージの奏がいつか瑞希と絵名に着せ替え人形にされて可愛い私服の立ち絵になる日を待ってます。

 

まふゆも奏も、ニーゴにいることで”人間”の枠組みを保ってる気がする。

ニーゴのセカイは肯定、なんですよね。決してあのセカイが救いではないところが私は好き。救いはあくまで現実で求めて探さなければならない・・・。

 

まふゆ×奏は天才×天才の組み合わせなんですけど、絵名と瑞希凡人秀才×奇人秀才の組み合わせでこっちも最高なんだよってことを語り尽くしたい。

絵名と瑞希については次記事に分割します。

 

 

 

一番好きなおにぎりの具はおかかチーズです。

twitterの延長のような感覚で更新します。

しがないオタクなので、好きな作品の感想や考察メモとして使用します。

最近とっても情緒がめちゃくちゃになる。

もともと押されれば落ちるし、ちょっと風に吹かれただけで立ってられなくなるくらいのチョロオタであることは自覚しているのですが、最近は特に気持ちが追いつかない。

休みとお金がいっぱい欲しい。(小並)

ソシャゲのガチャ欲を定期的に発散させる方法を募集しています。

ガチャ以外で。

 

とりあえずあんスタやりすぎて腱鞘炎です。

どうしてくれる。